Jフォルチ選手が0.06秒の差でRアイ選手を振り切った。第5戦にしてようやくの優勝はJフォルチ選手の実力からすれば遅過ぎた勝利となる。しかし
この2台、同じシモンハド・レーシングの2台だ。前戦のティーム・カムシックがやった1.2フィニッシュを今度はシモンハド・レーシングがやり返した
訳だ。 ちなみにJフォルチ選手のウイリアムズFW08はあのフライング、フィン/ケケ・ロズベルグがドライブしたマシン。
チームの力=まさに本物のFー1さながらの組織力の強さがTGP/F-1でも同様、勝利の要因となってきた。
この傾向が高まるとレース前のレース=資金集めの重要さが増してきて、TGP/Fー1本来のアマチュアイズムが後退することが心配だ。
しかし、レースであり、 競争であり、選手権となれば勝つための手段を選ばない状況になってくる。この選手権がヨーロッパというクルマ先進国に根付
いて存在する限り、彼等がレースとコマーシャリズムの境界線を頑なに護ってくれることを期待する。
Fカムシック選手がやや調子を落としぎみなのが気になるが、その後ろ5位.6位でしっかりチエッカーを受ける二人のMのレース頭には敬服するしかない。
期待の西田選手は欠席。6輪ティレルも2周で早退と、自分的にはやや盛り上がりに欠けたオーストリアの週末だった。
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