物語はカンボジアのゴルフクラブから始まる。 登場人物は通称:ゴルフ130(ワンサーティ)こと 東条英一郎とキャディの二人である。 何故、ワンサーティなのか、今はわからない。
12番ホール/パー5。距離は530ヤード。 目の前にいきなり”池”。
コースのそこかしこに池が潜んでいる。
まだあきらめない、諦めたら終わりだ。東条はプロでもないのに妙に真剣にそう思った。
笑ってはいけない。
アマチュアゴルファーはプロでもないのに本当にそう考えるから。







キャディの冷静なスラー(池)という言い方にムカッときた東條さん
いつも指名してやってるし、パーが出れば1ドル
バーディなら2ドル、チップやってるキャディなのに
あの言い方はないだロ。
無愛想に「スラー」って。「スラーでございます。」
とか「スラーちゃん。」とかなんかあるだろ。

まあええや。いまはゴルフしてんだから。
ゆっくりと
チャー!
シュー!
メ!
ン!
バシッ!!

ちょっと打ち急ぎ気味だけど、まあ練習通りのスイングができた!!と思ったのに……。
またも出た!!鉄人28号叫び打ち!!!

練習通りにやっても上手くいかなかったことで
余計に頭に来て、襲いかかって来る波を打ち払う
ようにクラブを振り、ガオ-打ちの連打、連打!
キャディがなぜ素っ気ないか、その理由はこの
ガオー打ちである事に東条さんは気付いていない。

そして、残った数字は悲劇的な12(+7!)。


単なる下手くそか、たまたま不調か?次のホールへ